秘密戦隊ゴレンジャー

1975年 『秘密戦隊ゴレンジャー』が放映された当時、自分は3歳だった。まさに我が息子の今と同じ年齢である。息子がスーパー戦隊シリーズ(ゴーオンジャー、シンケンジャー、ゴセイジャー)に夢中であるように、当時の自分もゴレンジャーに夢中だった。三輪車を卒業した頃、親に買ってもらった最初の補助輪付きの自転車はゴレンジャー自転車だった。塗色は青、もちろんスズキの自転車である(青いフレームに赤いSのマークが入っていたのを記憶している)。当時ゴレンジャーの中ではアオレンジャーが人気だったのだが、それ以前に「赤い自転車」が嫌だったんだと思う。派手なカウルが付き、ウインカーなどが電池で駆動できたような記憶があるが、電柱に激突して飾りが木っ端微塵になり、やがては普通の自転車になった(笑)。その後に弟も乗ったと思うので結構長い間実家にあったと思う。 16歳になって原付の免許を取って初めて買ったスクーターがスズキのアドレス・チューンであり、そしてまた現在、スズキのクルマに乗っているのは偶然である(途中、ブリヂストンや丸石の自転車に乗ったり、ホンダやヤマハのバイクに乗ったり、クルマはしばらく日産だったりしている)。さて、デフレ真っ最中なのでレンタルDVDが80円で借りられる。ゴレンジャーのテレビ放映シリーズが14巻出ていて、それがレンタルにあるので今まさに、息子と一緒にそれを見ている。映像はフィルム撮りで暗く古ぼけてはいるのだが、内容的には悪者に対峙する正義であり、武器やディテール、変身シーンが細かくなっていて、アカレンジャーのような角刈りの男臭いヒーローが不在で、女子がモモレンジャーよりはアイドル化していて2名になって全体的に低年齢化していること以外は今やっていることと何等変わりは無いので、息子も抵抗無く見入っている。 見ていて気が付くことは、CGが無いから火薬が本物であり、爆破が半端無く迫力があることである。まさにドカーンと派手に火柱や土煙が上がるのだが、そのすぐ傍にゴレンジャーなり敵なりがいたりして、吹っ飛ばされそうになっている。当時の撮影は本当に大変だったんだろうと思われる。それだけにリアルであり面白いのだが、当時は何の疑問も無かったのに今見て思うことは、モモレンジャーが攻撃するときにイヤリング爆弾(ハート型のイヤリングを外して投げつける)を使うのだが、敵に向かって「いいわね? いくわよ!」といちいち宣言していることである。律儀に敵もそれでいちいちやられてくれるのだが、攻撃するぞ、と宣言してから攻撃するのは何とも礼儀正しいし、それでやられる敵も相当アホではある。 ゴレンジャーストームも謎だ。ボール型の爆弾をモモレンジャーがどこからともなく取り出し「ゴレンジャーストーム!」と叫び「キー」と言いながら蹴ってキレンジャーにパス、キが「ミド」と言いながら蹴ってミドレンジャーへ、ミドが「アオ」と言いながら蹴るとアオレンジャーがちょっと発音良く「オーライ」といい、最後に「アカ」と言いながらアカレンジャーに蹴り、アカがキックして敵にぶつけると大爆発するという必殺技であるが、ストームと言う割には嵐や風とは無関係であり、パスしていく意味も良くわかんない。最後にボールにはギザギザのトゲトゲが生えるのだが、アカはそれを蹴るとき痛くないのか?そこで爆発しないのか?など、まぁ、疑問ではある。もちろんそれを問うのはナンセンスだが。 しかしまぁ、なんというか。今でもそれなりに見れるというのはすごいことである。それだけゴレンジャーというのはエポックメイキングな存在であって、逆に言うとカラーテレビ時代の幕開けに5色の戦士が活躍するという設定をいまだに使っているという、その情けなさというか。変えようが無いって意味では水戸黄門みたいなもんなのかな。今は最後に巨大化して結局はロボットが出てきちゃうんだよな。アレがいまいち、意味ないような。まぁ、仕方ないか。シリーズは変わっても長続きして欲しい文化。