ワールドベースボール5
んー、イチローはやはり役者だな。すげーよ、あの粘り。クソボールさえファウルに出来る技術があるからこそ、ああいうきれいなヒットが打てるんだろうけれど、あんなきれいなセンター前ヒットってそう見れるもんじゃないね。あと、内川の守備が素晴らしかった。最後は打ち勝ったんだけど、あれで守り勝ったともいえる。そして岩隈の投球術。一発打たれはしたものの、ナイスピッチングだった。 イチローはもちろん、メジャーや世間の評価としてダル、岩隈はかなり株を上げたのだろうけれども、個人的には原が一番イイ男に見えた。原が大人だった、紳士だったってことに尽きる。長嶋ジャパン、王ジャパン、黒歴史の星野ジャパン(ぷ)と来て「原ジャパン」と称することを自ら否定し(賛否両論はあれど)「侍ジャパン」とマスコミに呼ばせた功績は大きい。一歩引く謙虚な姿勢、この心こそ武士道である。 選手はもちろんだが、コーチ陣、その人選が素晴らしかった。原が監督に決まってすぐ、伊東に電話をしてコーチの要請をしたらしいが、個人的な"つながり"は無かったと思う(星野に対する山本浩二・田淵の関係のような)。言うなればかつて覇を競い合った敵味方であるが、勝つために現実的だったということだ。最近のパリーグそして松坂をよく知っている伊東、巨人含めセリーグ現役陣を知ってる篠塚と緒方、メジャー解説の与田、なぜかイチローと仲が良い山田、戦術に長ける高代は新人時代から福留を良く知っている。この人選がチームをまとめた側面もあるのだろう。 どう見たって"ともだち内閣"では無い。星野ジャパンに感じられたような、コーチ陣と選手の間にある言いようのない見えない壁が今回はなかったように思われた。つまり「一丸になった」ってヤツを感じ取れた。チームリーダー・主将を置かなかったが、監督コーチも誰ってのが無かった。「原ジャパン」でも「キャプテン・イチロー」でもない、これも原の人徳のなせる業か。多分、彼には敵とか派閥とか徒党とか、そういうしがらみがないんだろうな。まぁ、偏らないってのは良いことだよ。唯一の汚点は城島の退場くらいのもんか(笑)。まぁでも、星野の抗議に比べたらかわいいもんだよな。 さて、次の大会があるのかどうかはわからないが、無いとしても第一ラウンド的なことだけでもやればいいと思う。日韓戦が事実上一番面白いのは間違いないわけだし、アジアローカルだけで盛り上がってもいいと思う。しかし、これに続く「ナショナルチームの有り方」は難しいだろうな。監督含めて。日韓プロ野球は仲良しになる必要は全く無いが、いい意味でもう少し連帯してMLBに対抗して欲しいし、その意気は原のコメントからも感じられた。NPBはもう少し、いろいろしっかりやって欲しい。とりあえず北京のリベンジの場ではないといえ、非常にすっきりした。サッカー人気もバブルだったのか、もうこんな盛り上がりは無いんじゃないか。相撲じゃこうはならない、最早、野球は国技と言ってもいいんじゃないか。そんな気がした。