最も小さい地方自治体は町内会、と言えなくもない。そこに住む限り、最低限隣近所の付き合いというものは何かしら発生するし、それはそういう組織に関係なく自然発生的に起こるものであって、住んでいるうちに向う三軒両隣くらいは自然に顔と名前が一致するものだと思う。尤も、複合住宅や新興住宅地ではそういうことも少ないがゆえに多様なトラブルを生んだり軋轢が生じたりすることも承知しているが、逆にいえばそういうところには住みたくなかったから今の土地を選んだわけだ。しかし、例えば道路を一本越えたあたりになると、よくわからない。そこに何十年か住めばわかるのかもしれないが、今年で引越しして5年目、正直近所以外は何もわかっていない。
そんな中で、我が町内は持ち回り当番制で班長が決まるらしく、まだよくわからんのだがたまたま順番がちょうど回ってきて、班長になってしまった。町内会費を集めたり、回覧を回したり、多少は行事にも参加しなきゃならんだろう。長というものは何かしらの責任を負うものだ。
我が町内の会費は月500円、安い方だといえる。この予算でいろいろな町内行事やら備品やらのやり繰りをするわけだ。ぶっちゃけ、行事は参加しなくても生きていけるが、例えば日頃のゴミ集積所の管理は最も身近な問題である。生きている限りはゴミが出るものだ。清掃や消毒はもちろん当番制だが、その消毒薬剤や集積所の補修、維持管理には何かと金が掛かるわけで、そういうものに使われる町内会費とその維持管理を行う町内会の存在には全く異議は無いし、むしろありがたい。だから、会費を納めるからには有意義に使って欲しいと思うし、どうせなら積極的に関わった方がいいのかもしれない。
というわけで、一回目の顔合わせというか、会合があって19時から町内公民館に行った。引継ぎや連絡事項、資料の配布がいろいろあって、後はまぁ堅苦しいことは抜きにとアルコール飲料が出た。もちろん町内会だから皆さんご近所、みんな徒歩で来ているわけでそれそのものには問題無いが極めて秋田的な会合であると言える。とはいえ、こういうことも大事であって、そういうところで打ち解ける付き合い方もあるし、そういうことでもなければ近所の人と酒を飲むことも無いからまぁ、必要なのだろう。ビールと熱燗を適当に飲みつつ、ほとんど知らない人たちと談笑した。
悪くない。皆さん私より相当上の年代である。ほとんどがオヤジ世代だが、対等に扱ってもらえるのは全く悪くなかった。むしろ彼らはウェルカムなのだ。若手が切実にいないのである。例えば独居老人もいるわけで、そういう人の家の前の除雪とかは身近な問題である。適当な解決手段は無いが、そういう問題があるということを認識しただけでも高齢化社会が進んでいることを実感し、そして頭の片隅に置くだけでも多少は何か地域に貢献できるんじゃないか、そんな気がした。
一番の問題は自分の班がどこからどこまでなのかさっぱりわからんのだ。それでいて会費を集めて名簿を配布しなきゃならん。難しい。