連休とはいえ今日は平日。学校がある日だから、子供たちはいないはず。ということで、チャンスなので、大井川鉄道に乗ることにする。

まず、クルマで千頭まで送ってもらう。クルマは義父が乗り、井川駅に置いて行ってくれるという。帰りは井川から車で戻れば良いので楽だ。

大井川千頭券売機

千頭の券売機。券売機で買うと普通の磁気切符が出てくるが、窓口で買うと硬券が来る。 ここから16000系電車で金谷に向かい、SLに乗るのだ。

SL

SLはC11とC56が交替で出ているようだが、どっちが来るかは直前までわからない。駅員に聞いてもわからなかった。空席ありの表示だが、連休ということもあって長蛇の列が出来た。しかし井川駅で親戚(叔母)が働いており、切符の予約は直前に出来たので良かった。

金谷では時間があったので、タクシーに乗り、郵便局を回った。金谷中町簡易、金谷、五和の3局を回る。時間が来たので金谷に戻ると、まもなくSLの改札が始まったのでホームに出た。

筆者は単純にSLに乗りに来ただけであり、鉄オタではないので詳しいことは良くわからないが、来た車両はC11、客車はオハか。SLは初乗車だが、客車は秋田でかつて通学でよく乗った車両である。乗り心地は極めて懐かしく、乗っていてSLとわかるのは汽笛の音と排煙のにおいから感じるだけで、それを意識しなければ秋田を普通に走っていた国鉄当時の男鹿線や奥羽線と何ら変わらなかった。

車掌の海野さんがパンフレットを持ってきたので購入。

「どちらからですか」

「秋田県からです」

と言うと、それはそれは遠いところから、といろいろ話をしてくださり、名刺まで頂いた。それが一番印象深く、特別に車両の案内等をしてくれた。

終点千頭に着くと、ホームに下りてお約束の写真撮影等を行う。傍らに9600型があったので、これも動くのかなぁ、と思ったが、残念ながら静態保存のようである。

SL大井川

初のSL乗車はとにかく楽しい時間であった。大井川鉄道では定常的に運行しており、非常に良いことである。採算的に合うのかどうかはわからないが是非がんばって欲しいものである。

駅から千頭郵便局まで歩いて、貯金。で、駅前に戻って昼飯を食べて、帰りの井川線の切符を買う。今度は日本で唯一のアプト式の電車である。元々は井川ダムを作るために中部電力が作業員搬送用あるいは資材運搬用に作ったのが元であり、それが大井川鉄道の支線となって生きているのだ。

井川線は急勾配を往来するため、アプト式を採用している。アプト式とは簡単に言えばレールとレールの間にもう一本ギザギザのレールを置いて、それを歯車で噛み合わせながら進むものであり、勾配がきついとレールが滑ってうまく進まないが、これがあることですべりが無く、スピードは遅いものの確実に運転が可能になるというものだ。

最大でも30km/h程度しか出ない井川線。しかし景観は見事なものである。それにしても元々トロッコのようなものであったためか、列車内は狭く、時々膝をぶつけた。

のろのろと走りつつ、何度もトンネルや橋を通過して、やっと終点井川に着いた。駅員は叔母である。はいこれ、とクルマのキーを渡してくれた。義父が預けていたのである。こういうのは田舎ならではのことである。

クルマで15分ほどの山道を行き、帰着。長い一日であった。