リヤブレーキオーバーホール
天気も良いし、子供の日だし。でも奥さんは仕事なので全面的に子供の日になってもアレなので、実家へと向かう。私の母親であるばあさんに息子を預けて、リヤブレーキのオーバーホールを行う、38925km時。 ドラムブレーキが嫌われているフシがある。ディスクに比べてかっこ悪いという理由がほとんどか。実用的にはディスクに比べて放熱性や排水性は悪いものの基本性能としてディスクよりは耐候性が高く(融雪剤などにディスクは覿面に弱いが、ドラムは表面処理さえしておけばボロボロに錆びることも無いしオフロードで泥なども入りにくい)、実はディスクより制動能力は高く(摩擦面積を比較すれば自明である)、メンテ性にも優れる(オーバーホールにコンプレッサーが要らないというだけでも個人的には好きだ)。というわけで、個人的にはリヤはドラムがいいと思っているが、エスクードもビッグマイナーチェンジでリヤがドラムからディスクになってしまった。やれやれ。
そうそう、ストレートのドラム外しツールがいけてる。昔はM8のボルトを突っ込んで回し、外していた。ドラムは本来、何もしないで外れる構造になっていることが多いが、たいていは固着しているのでサービスホールが設けられていることがほとんどだ。
久し振りのご開帳。適当にブレーキクリーナーなどをぶっ掛けておく。
ライニングはまだまだ残っているのでシューは交換しない。経験上、たいてい10万キロは無交換でいける。パッドに比べて寿命が長いし、ダストも少ないのでホイールも汚れない。いいことずくめなのにかっこ悪いということだけで嫌われる過去のメカニズム。
SST(Special Service Tool=特殊工具)的なものを揃えるのにはよくストレートを利用している。スプリングフックもその一つ。基本工具(ソケットやラチェットハンドルなど)はブランド物をなるべく買うが、こういう一点モノや滅多に使わないモノはそういうのでいい。プロじゃないし、工具代が工賃を上回ってはペイできないからだ。
これもその一つ、ストレートで買ったラインロッククランプ。ブレーキホースを傷めることなくフルードを遮断できる。オーバーホールには必須のアイテムだ。これが無いとフルードは知らぬ間に全量抜けきってしまうのでエア抜きが大変になる。これがあると普通にエア抜きする感覚で出来てしまう。そのくらい違うのだ。
下のスプリングも外してみる。
ラジオペンチで気合で外すとシューが外れる。この場合、片方だけでよい。
これで片方のシューがだらりと垂れ下がるカタチで外れる。これでピストンが外せる。この場合、まずは右から引っこ抜いて、左のピストンをシリンダの中に押し込み、また右から外せばよい。
シリンダ内は綺麗なもんだった。ブレーキクリーナーで洗浄しておく。
カップキットはMiyacoの優良部品、WK-866、これは純正品番53400-60830の二個相当品。ちなみに53400-60830は480円であるからして、二個で960円。WK-866は東京ラジエーター大館にて購入(686円)。つまり約70%相当額である。なお、WK-866はエスクード専用品番のようである。要するに他車と互換性は無いというわけで、流用の可能性はゼロ(先行きが心配)。逆にいえばMiyacoも純正部品納入メーカーだからエスクード用に真面目に作ってくれているであろうと考えたい。ちなみに今までMiyacoのカップキットやピストンシールキットを何度となく使ってきたが、トラブルは一度も無い。
外したピストンシールとカップゴムが左、新品が右。ピストンシールは硬く変質して外すときに割れてしまったし、カップゴムは逆にゴムとしての弾力性が無くなっていた。3年でこれだからな。
ラバーグリースは日産純正。たっぷり使いましょう。
何しろこのピストンに・・・、
このサイズのシールを通すのです、無理があります(笑)。ラバーグリースをたっぷり使わないと入りません、使えば気合で入ります。濡らさないと駄目なんです、きついから(ぉぃ)。
何とか入った。これを左右で4個。指が痛くなる。しかしタカが700円足らずの部品に何千円も工賃を払うのは馬鹿馬鹿しいし、その工賃分でここに上げた工具くらいは揃うかもしれない。
ピストンを入れ、カップゴムを被せる。逆の手順で元に戻す。
完成。ワケワカになったら反対側を外して見る。だから同時進行は禁物。シューの位置を調整しないとドラムが入らないので注意。
ドラムを装着してエア抜きを行う。江東産業のエア抜きレンチを愛用しているが、これが一番使いやすい。
シャシーブラックではなく、亜鉛で塗装。錆びません。
今回使用したフルードは