だ捕

常用漢字が追加される、というニュースを見た後に、鳥取の蟹漁船がロシア当局に「だ捕」されたというニュースを見て顎が外れそうになった。拿捕の「拿」は新常用漢字の候補にさえもならなかったのか、やれやれ。確かに「拿」って漢字は「拿捕」って単語以外にまず使うことはないから「常用」ではないかもしれない。だけど「だ捕」って書くと間抜けじゃないか。しかも難しい漢字でも無いし(憂鬱の「鬱」の字は追加候補に挙がっているわけだから、難しいも易しいもこの際無いと言える)。 例えば、拉致の「拉」は現在のところ常用漢字ではない。それなのに、いわゆる北朝鮮による拉致関連のニュース字幕では「拉致」と表示している。確かに昔は「ら致」と表記していた。しかし、例えば「○○さんら致」などと書くとややこしいことこの上ないのだ。 交ぜ書きなんて「バカ」みたいに間抜けだ。今回鹿児島県のおかげ!?で「鹿」の字が新常用漢字の候補になった。だったら今まで本当は「馬か」とは書けるが「馬鹿」とは書けなかったわけだ。全く「馬か馬かしい」話である。 いわゆる交ぜ書きは他にもあって、特に報道等で多い語句は「改ざん」や「う回」などであろうが、これも今回の新常用漢字の候補には入っていないようだ。謎である。語句は常用しているくせにである(しかも「竄」はともかく「迂」は簡単な字ではないか)。 現在の常用漢字は昭和56年に定められたという。筆者の小学校在学時に当用漢字から改められた。確かに、当時買ってもらった漢和辞典や国語辞典には、当用漢字と常用漢字の二つの表(というより当用漢字にいくつか追加された漢字や読みがあって字そのものの削減は無かったので追加表的なもの)があったのを記憶している。そう、確かに昔、小学校で筆者は「燈」という字を習ったのだ。いつしか「灯」で良くなったが、これはこの変わりを境にしているというわけだ。 今さら字体変更はもう無いと思われる。あっても良いだろう、という字も多少思い付くが(潟とか第とか略字・俗字がそこそこ定着している字もある)、まぁいいや。とにかく、拿捕とか改竄とか迂回とかは漢字で報道してもいいんじゃないかって話で。そんなに難しい字でもないし、聞いて定着している単語だから読めるだろうし(拉致は定着したから漢字に変えたんだろうよ)。 ま、どうでもいいけど、いずれにしてもあまり「いいニュース」で聞く単語ではないけどさ(だから外したの?)。