凋落
巨人阪神(逆に書くと漫才師に見えるからとりあえず)戦の全国中継が無い。伝統の一戦であり、首位攻防戦であり、終盤である。どちらかが勝つと順位が入れ替わる。そこに中日も絡んでくる。こんな混戦模様ならかつては二元中継をしたであろうが、G+、GAORA、SkyAのCS三連戦。この体は既に「国民的行事」ではないのだろうか。今、本当に「くだらん」バラエティをやってる場合なのか。それでもこっちの方が視聴率が取れるというのか。 プロレスの衰退を語る人が時々いる。馬場と猪木の時代(BI)に比して今となっては云々、確かに、鶴田や藤波、天龍、長州、前田といろいろな時代があったが今やスター不在であり、それと共に「ゴールデンタイム」から消え去り、CSに移行した。ON(王・長島、あえて長島と書く)時代をBI時代に当て嵌めると、その後の世代は山本浩二、掛布、落合、松井となり(セ・リーグ中心に書いたがパ・リーグはこの時代の本塁打王はほとんどが外国人だった)、そして「スター不在」となったという流れはプロレスと同じと見ていいだろう。 一方、投手は良い選手が多数出てきている、ダルビッシュ然り、田中然り(こちらはパ・リーグだが)。しかし、寝技・関節技中心の木戸や藤原が「一般的には」好まれなかったように、地味な投手戦は「一般的には」好まれないのである(笑)。交流戦は他団体交流試合と同じなのだとしたらプロレス同様に末期症状なのかもしれない。そして巨人がやたら「本塁打職人」を集めたがるのは実はナベツネの策略ではなく日テレの視聴率対策なのではないかと勘ぐってしまう(つまり派手な打撃戦の方が「一般的には」視聴率が取れると彼らは考えている、と思えてならないのだ)。事実、大勝するときの巨人の勝ち方は本塁打攻勢である。 プロレス同様ゴールデンから去るとなると、やはり野球は「過去のもの」なのか。しかしプロレスと野球が異なるのは、北京五輪の野球「最終戦」(現時点で)が控えているということである。今は序章に過ぎない。五輪(での金)こそが最終到達点、そう考えている関係者は星野を筆頭に多いとは思う。最悪のシナリオ「金成らずそして五輪から競技消滅」ともなればこの時は本当に危機、今から対策を打つしかない。