給油と燃費と意味の無い10・15モード

ガソリン看板価格が141円、給油価格は134円。7月からまた値上げしやがったな!トリップ計の割り算で513.7km/48.01L=10.7km/Lの計算である。燃料の入れ方によっては数字が動くので、いわゆる満タン法を100%信用するわけでは無いが、今回はこの10.7という数字にこだわってみる。 カタログ数値では10・15モード燃費で11.6km/Lとある。この10・15モードについて解説は加えないが、これはもう最大限の数値を出すような「燃費職人」的な走り方をして出す数値であると言っても過言では無く「普通に走れば絶対に出ない数字」と言われている(意味あんのか?)。カタログ数値に対して実燃費では「8割も出れば御の字だ」と世間ではいわれているのである。10.7/11.6=92.2%だから、もし8割が基準なら燃費は良い!? さて、ヨーロッパのカタログを見てみるとどうか。英国スズキのサイトから数値を引っ張ってみるとUrbancycleで12.1L/100km、Extraで7.9L/100km、Combinedで9.4L/100kmとある。この正確な意味は調べたわけでは無いからわからないが、アーバンサイクルとエクストラを組み合わせた(=コンバインド)9.4が平均的な値になりそうだ。しかしこれは100km走るのに何L必要かという表現である。馴染みのない書き方なので計算し直すと、100/9.4=10.6km/Lとなる。・・・あれ?ヨーロッパ数値だと「カタログ数値(以上の値)が出てるじゃん!」となるわけだ。 米国スズキのサイトを見るとmpgとある。動画の拡張子ではない、マイルパーガロンだ。ったく、アメリカってのは単位が違うからな・・・cityで19、highwayで24だって。1mile=1.609344km、1USgallon=3.7854118Lだから(まんどくせー)、それぞれ8.1km/Lと10.2km/Lとなる。cityは都市部の走行、highwayが郊外としたら、何とまぁ現実的な値だろう。どっちにしても自分の勝ちである。欧米基準によるとカタログ数値以上の数値が十分出ているので燃費は良い、と言える。逆にいえば、日本の10・15モードなんて全くアテにならんのである。 燃費という言葉には二つの意味が有ると考える。つまり「燃料消費」と「燃料費」である。燃料消費は1Lでどの程度走れるか(或は前述の英国風に言えば100km走るのに何L必要なのか)というようなことである。燃料費とはかかったお金、つまり例えば100km走るのにどれだけのお金が必要か。これはガソリン単価が変われば大きく変わる。燃費を10%改善してもガソリン単価が1割上がれば相殺されてしまうわけで。また、定期的にオイル交換をするとしても燃料消費を抑えるために高いオイルにしたら元も子もなくなるのである。つまり適度なバランス感覚が重要になってくるのである。 言いたいことは何か。つまり、同じクルマなのに英国では10.6km/L、米国では10.2km/L、実燃費では10.7km/Lなのにもかかわらず、日本では11.6km/Lとか言うな!って話である。そしたら、10・15モードはやめてJC08モードとかいうのに変わるんだそうで(冷間時始動とかも加わるのだそうだ)。「10・15モードに比べて1割以上悪化する」とかいう報道もある。11.6の1割減なら10.4であるから、ほぅ、という数字になる。現実離れしていない、より「実燃費」に近づくと言った方がいいだろう。 会社の先輩がトヨタ・カルディナ(2000cc、4WD、AT)を昨年買ったので調べよう、と思ったらもうカタログ落ちしているんだね・・・トヨタは早いなぁ。売れないと思ったらすぐ止めるのか。先代に比べれば不人気車には違いないが・・・発売開始が2005年1月だから、まだ2年半なんだよね。カタログ数値では2000cc、4WD、4ATで12.6km/Lだそうです。実燃費は推して知るべし、あまりエスクードと変わらないと見た(聞けば9〜10km/Lだなーとのこと)。そんなわけで、車格(カルディナより重い車重とフルタイム4WDであること)からいってエスクードの燃費は良い方じゃないかと思うわけで。