AACバルブ

弟のクルマになり損ねたオヤジのクルマ、WFY11ウイングロード。アイドル不調でどうしようもない、とのオヤジからの愁訴。エアコンONでDレンジでブレーキを踏んでいる時、回転が落ち込み過ぎてエンストするのだと言う。つまり、信号待ち等でのエンストがしょっちゅうなんだとか。ATなんだからエンストは勘弁願いたい。 状況は簡単に再現した。ううむ。確かにPもしくはNレンジからDレンジに入れると回転数が落ちるのは当たり前だが、ニュートラルで800回転、そこから100回転くらい落ちるのが正常だろう。しかもエアコンONならアイドルアップが利いていて、普通なら逆にアイドリングが上がるはずだ。しかし現実には確かに600回転くらいに落ちて、最後は500回転くらいに落ちてガタガタ言って止まる。 とはいえ、エアコンがONになる瞬間にリレー音はするのでこの機構は(電気的には)機能していると思われた。もちろん、エアクリは最近交換したし、プラグも一年前にイリジウムに換えているのでそのあたりは問題ない。PITWORKエンジンシステムコンディショナー、KA103-24020でスロットルやエアフロは年に一度洗浄しているから、メインの通路では無くスロー系がおかしいのか。 このクルマのエンジン、QG15DEは以前のサニー系に長らく使われたGA15系をDI(ダイレクトイグニッション)化、空気はエアフロ方式に改め、無理矢理に現代化されて延命したエンジンだ。こういうエンジンのスロー系はスロットルを分解して(注・本来は分解禁止、ASSY交換が建前なのだが)AACバルブを洗浄する、というのがセオリーらしい。こういう症状は電気的には異常が無いので診断機にかけても異常無しと出る、それが故にディーラーに預けるとスロットルASSYで交換となり、2万も3万も取られてしまう。全く馬鹿馬鹿しい。 日産部品秋田販売にて、AACバルブASSYとスロットルボディの間のOリングシール、16618-4M501(160円)と、スロットルとインマニサージタンクの間のガスケット、16175-4M500(320円)を購入。エンジンシステムコンディショナー(1400円)も購入した。計、1974円。まず、エアクリBOXからエアフロ、スロットルまでのホースを配線やブローバイ関係のホースを外してからごっそり外す。次にスロットルボディをASSYで外す。この時、LLC接続のホースがあるのでクーラントが若干漏れるが仕方ない。アクセルワイヤーを外すのがやや難儀ではあるが、コネクタやらボルトを外せばまぁ、外れる。 外れたら、AACバルブ部分を分解する(ネジ5本)。そしてスプリング部分(ここが本当は非分解でネジにペイントもしてあるが)を分解、エンジンコンディショナーでしつこく洗浄。カーボン汚れが徐々に溶け出す。明らかに詰まっていたな、という感じである。ついでにスロットルのバタフライも洗浄。きれいにしたら組み直す、この際ガスケット類を新品に交換する。 とりあえずエアフロ無し、スロットルのみでエンジン始動。ボコボコと激しい吸気音を上げつつもエンジンはかかる。エアフロが無いためハンチングするが、スロットルを開けて残ったエンジンコンディショナーをスプレーして吸い込ませてやった。エンジンを停止して後は元通り組み直すだけ。LLCはコップ一杯程度漏れたっぽいので、水道水を補充。 この処置、大正解だった。アイドルはしっかり安定し、800回転くらいで脈打つこと無く回り、エアコンONでブレーキを踏み、シフトをDにしても700回転で回り続ける。エアコンがON/OFF或は電動ファンがON/OFFしても回転数に変動は無かった。直ったっぽいぞと。後は様子見。二千円、二時間で満足のいくメンテナンスができた。使用工具はソケットレンチ8/10/12mmとプライヤー、プラスマイナスドライバー。